ハウスクリーニング研究会とは

ハウスクリーニング研究会とは

業界の底上げが狙いです。

ハウスクリーニング研究会は,全国に散らばるハウスクリーニング店の代表者やスタッフが,経験と知識を共有するために交流を持つ組織です。通常は会員専用の掲示板で情報交換します。入会金も年会費もありません。

クリーニングの手法や技術を体系的に学べるわけではありませんが,シェアされている情報は有料のセミナーで得られるものに遜色ありません。さらに内容はリアルタイムです。質問すれば,答えが得られます。情報もお金になる時代に,なぜノウハウを無償で提供するのでしょうか。

それは,ハウスクリーニングという職業のレベルを底上げするためです。

「誰がやっても同じ,誰でも出来る掃除屋」というイメージをなくしたいのです。お客様に「やっぱりプロに頼むと違うわね」と思っていただければ,また頼んでもらえます。ご親族やお友達にもハウスクリーニングを勧めてくれるかもしれません。

さらに言えば賃貸の原状回復,リフォーム後のクリーニング,新築引渡しで,クリーニングが他の職人さんの下のように扱われることがあります。でも,不動産管理会社や工務店の担当者の間に「ハウスクリーニング専門店にしかない知識と技術がある」という認識が出来れば,日程を含めてこちらからの提案が出来るようになります。ハウスクリーニングは専門職であり,普段の掃除とは違う作業と仕上がりを提供できるのです。

そうやって,ハウスクリーニングの需要そのものと地位が高められていけば,ゆっくりですが自分に戻ってくるはずです。ベテランがそういう気持ちで技術を公開しています。

仲間がいるというのは心強いものです。

研究会の会員には従業員を持つ経営者もいますが,多くが個人営業で一人親方もいらっしゃいます。一軒一軒で異なるハウスクリーニングの課題に対して独りで立ち向かっています。

もし,通常のクリーニングで故障の危険があるエアコンの機種を知っていたら,クリーニングの前にお客様に説明できます。メーカーに問い合わせてあげたりして,お客様の尊敬と感謝のまなざしで気持ちよく帰ってこれます。(収入にはならないかもしれませんが)しかし,その情報を知らなければ,自分に責任のない故障のことでお客様の信用も,大切な自信やプライドも傷つくかもしれません。

わたしたちの多くが「これは落とせません」と宣言したくないので,出来る限りの方法を試します。その過程で,慎重に洗剤を使っていても,塗装がはがれたり,変色を起こしたりすることがあります。賠償責任保険で対応するケースもあるでしょう。でも,「こうやったら,変色しました」と報告すると「わたしもやったことがある」とか「それは仕方がないよね。こうするといいかも」と共感してくれる仲間がいたらどうでしょう。

情報や知識を共有することはもちろん,ハウスクリーニングの現場で味わう苦労を分かり合える仲間がいるというのは心強いものです。代わりに謝ってくれるわけでも,お金を払ってくれるわけでもありませんが,ともに痛みや喜びを分かち合えることに価値があるのです。

もっとも,得るだけでなく与えてください。このケースは自分にも意見が言えそうだと思ったら,遠慮なく発言してください。もっと良い意見が出て恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。それでも,その瞬間に,あなたには非常に深いレベルで習得したものがあるのです。明日からのハウスクリーニングに変化があります。ベテランとして意見を述べる日も遠くありません。

開業の支援を目的としていません。

ハウスクリーニングの技術について質問できるということで,「開業したいのですが,入会すれば一から教えてもらえますか?」という問い合わせを受けることがあります。研究会では,比較的新しい方も含めて,遠慮なく質問していただきたいと考えていますが,お掃除について一から教えるのは困難です。営業を開始するには,投資も時間も必要で,これは個人の責任と考えています。

営業を開始してしばらくすれば,自分の知識や技術ではうまくいかないものに突き当ります。「落とせない」と言いたくない,素材を傷つけないで汚れを落としたい,自然や人体に優しい洗剤で洗いたい…。より良い方法でお掃除したいと考えて自分なりの工夫を始めたとき,研究会への入会を考えてみて下さい。

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